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一番いい材料とは??🦷
失われた歯の形や機能を回復するために詰め物や被せを作りますが、様々な材料が存在します。
保険診療:
①金銀パラジウム合金(いわゆる銀歯)
②レジンというプラスチック
③それらを組み合わせたもの
自費診療:
①金合金(いわゆる金歯)
②セラミック(二ケイ酸リチウム、ジルコニア)
などがあります。よく「1番いい材料は何ですか?」「先生だったら何にしますか?」という質問を患者様からいただくのですが、私は迷わず「金合金(ゴールド)です」と答えます。
セラミックが流行っていますが、見た目の色を気にしなければ「金合金が最強」と言っても過言ではありません、その理由がいくつかあります。
・金を多く含むので腐食に強く、柔軟性をもつため歯への適合や噛み合わせに優れる
・金属で強度が高いため、セラミックのように割れたり欠けたりするトラブルの心配がない
・歯科技工士のハンドメイドのため精度が高い
・海外では第一選択の材料であり、一般的な材料が10年程度の寿命であるのに対して20年~30年もつ場合もある
世界的な貴金属の価格高騰や審美性の要求の高まりにより合金が使用される頻度は減ってきていますが、一番信頼性のある材料であることには変わりありません。
それぞれの材料にメリット・デメリットがあり「絶対にこれでないとダメ」という材料はありませんが、ご自身の体の一部となる大切な修復物の材料を選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。